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2010年度活動報告/森のようちえん

森のようちえん【春】               2011.05.08 都立夢の島公園
 新緑がとても気持ちのいい日曜日。震災の影響で3月から延期となっていた、森のようちえん2010の春編がおこなわれました。草花や虫たちと私たちが、こうして集い、遊ぶことができることに感謝して、恒例の靴とばしからスタート!今回もポーン!と青空の中に靴が飛んでいく様は、みている方もやっている方も気持ちい〜い!からだも気持ちも準備が整い、コロボックルの木にごあいさつしたところで、森へGO!
 今回は1年間の集大成ということもあり、あそびのメニューはこどもたちにお任せすることにしました。どんな展開になるかなあ?とワクワクです♪木登りをする子、木のブランコをつくって遊ぶ子、いきものを探して集める子・・・。自然の中でのこどもの思い思いの遊びに、親御さんも一緒になって遊んで、感動して。親子で思いを共有できるって、素敵です。

  
 秘密基地つくりをする子も。小枝を組み合わせ、葉っぱや草で囲いをつくり、こどもも楽しいけど、おとなも楽しい〜♪野の花を摘んで飾ってみたり、入口に小枝をいっぱいつるしてドアチャイムをつくってみたり。
 おや?森の妖精があちこちに・・!こどもたちがつくった小枝のお人形です。

  
 できあがった基地に入るには、「ドングリ一粒もってきてね!」。森の中でどんぐり探して、みんなで基地におじゃましました。楽しかったね〜!
 この日最後となる「森のおはなし会」は、大切なものをみつけに、森へ行こう・・というおはなし。きっと参加してくれたこどもたちも、お父さんお母さんたちも、この森で素敵なものをたくさん見つけてくれたんじゃないかな・・・?
 お日さまの下で、風や土や、たくさんのいのちを感じながら遊んだ森のようちえん。笑顔があふれていたこの時間が、みなさんの宝物となりますように・・。

  
 

森のようちえん【冬】               2010.12.19 都立夢の島公園
 冬晴れの日曜日、今日も「おはようございまーす!」と子どもたちが元気に集まってきました。何だかみんながウキウキ、森のようちえんをとっても楽しみにしていてくれた様子。今回も張り切って、靴とばしからスタート!自主練をしてきてくれたご家族もいて、みんな飛距離が伸びてる〜。すごいです。
 寒い日だったので、広ーい原っぱでみんなで鬼ごっこをしました。こどもワニが5匹も登場、捕まらないようにみんな必死で逃げる逃げる。からだはいつの間にか、ぽっかぽか。
 森に入ってコロボックルの木にご挨拶したあと、「さあ、今日は何をしようか?」。季節柄ちょうど落ち葉の吹き溜まりがあって、みんなで枯れ葉のプールを作ることに。ドボーンと飛び込むと、深いよ〜!それが面白くて、何度も何度も飽きることなく遊んでいた子どもたち。つられて?お母さんたちも枯れ葉のベッドに寝そべりました。葉っぱのお布団を子どもたちにかけてもらって、嬉しそう〜!
  
 続いて、木登りやブランコで遊び始めた子どもたち。まだ自分たちでよじのぼることはできないけれど、果敢に挑戦。そんな子どもたちを見て、お父さんも登りたくなってしまった!スルスルと、ほら、あんな高いところまで〜!パパ、カッコイイ!!
 ブランコも、お父さんだって乗りたい!童心にかえって、ロープにしがみついて(失礼!)乗ってるお父さんもいましたね。いい笑顔でしたよ〜!
 その頃子どもたちは自分たちで遊びを考え出し、どこからか枝を運んできて、綱渡りのように枝の上を歩いてみたり、みんなで引っ張りっこをしてみたり。寒さを忘れて、大人も子どもも遊びに没頭してました。
  
 「さあ、森のお話会がはじまるよー!」今回はぽぽが指人形をつかってお話しました。丸太に座って、みんなすごく集中して見入っていましたね。「これから森のクリスマス会があるらしいよ!」
 クリスマス会でつかうキャンドルスタンドを作りました。森に落ちている木の実や葉っぱをつかって、飾り付け。いろんな木の実を集めて、どのキャンドルもとってもすてき!それを手にキャンドルサービスをして、みんなでクリスマスソングをうたいました。森の中にかわいい歌声が響き、感動です。最後に炎を吹き消して、今回のようちえんは、おしまい。
  
 今日は青空のもとで、大人も子どもも本当に楽しく、よーく遊びました。子どもたちが森を駆け回り、夏よりも秋よりも一段とたくましく成長しているのを感じます。そしてお父さんお母さんがそんな子どもたちのやりたいことに寄り添って、時に子どものように遊んでいる姿は、本当に微笑ましいものです。思いを親子で共有できるのって、素晴らしいと思います。 
 Merry Christmas!みなさん楽しいクリスマスをおむかえください。

森のようちえん【秋】               2010.09.12 都立夢の島公園
 残暑きびしい9月・・秋だねーとは言い難い日曜日。今日も元気に森のようちえんがはじまりました。みんなが集まると「靴とばしやりたーい!」とこども達からのリクエスト。3か月ぶりなのに、前にやったこと覚えていてくれたんだねー。そこでリクエストにお応えして、みんなで空めがけて「それーっ」。気分爽快です!
 森の中に入ると、日なたの暑さがウソのよう。あちらこちらにどんぐりが転がっていて、あ〜やっぱり秋は来ていたんだー!「♪どんぐりころころ、どんぐりこ〜♪」みんなでうたを歌ってみました。前回木の枝のトンネルができていた大きなクスの木(以下‘コロボックルの木’と勝手に命名)を囲んで、「♪大きな栗の木の下で〜♪」を踊ったあとは、「今日もみんなで仲良くあそびます!」と、森にごあいさつもしました。
   
 さあ、いよいよどんぐり森の探検です。どんぐりの森はとても静か。ときどきポトンポトンと木の実が落ちる音が聞こえるほど。こどもたちはどんぐり拾いに夢中で、あっという間にお椀が満杯。この季節、とちの実も落ちていて、大人はこちらに一生懸命。落ち葉を掻き分け掻き分け、大ぶりの実さがしです。蝉のぬけがらだけをたくさん集めている子もいましたね。 大きなクモの巣もたくさん発見しました。Y字の枝でクモの巣を上手にうつしとると・・即席虫捕り網の出来上がり〜!どんぐりでコマ遊びをしたり、どんぐり並べ競争をしてみたり、飽きることなく遊びました!
  
 
 たっぷり遊んだあとは、森のおはなし会。今日のお話はどんぐり森のお話。どんぐりは森の動物たちの大切な食べ物・・・こどもたちは真剣にお話を聞いていました。動物に食べられなかったどんぐりはやがて芽をだし、森をつくるんだよ。みんなも森を育ててみない?と最後は小さなダンボールポットに、森の土を入れて、そこにどんぐりを埋めました。芽を出して、苗木になってくれたら嬉しいね。
 ようちえんのおしまいに、コロボックルの木に「今日もありがとう」とごあいさつ。コロボックルの木は大きくて、どっしりしていて、こどもたちを見守ってくれているようです。思わず抱きついて、登ってみたこどもたち。ちょっとコワイ気持ちを勇気にかえて、ニコニコの笑顔が素敵でした。

   

森のようちえん【夏】               2010.06.27 都立夢の島公園

 今年度からはじまった「森のようちえん」。1才から5才までの子どもたちと、お父さんお母さんがたくさん集まってくれました。初めてお会いする者同士、今日1日仲良く過ごせますように・・と広ーい原っぱで最初に行われたのは、巨大靴とばし大会。大きな空に向かって思いっきり靴を蹴り、我が靴が高く高く飛んでゆく爽快感にみんなの緊張も溶きほぐれました。体を動かした後は、感覚の体操。森の中で聞こえてくる音に合わせて、みんなが動物になったり、風になったり。イメージを膨らませて、いろんなものに変身〜!
   
 さあ、森のおはなし会が始まるよー!この日は森に住むコロボックルのお話。コロボックルって知ってる?みんなの小指くらいの大きさの小人のこと。今日この森で会えるといいね!
 コロボックルに会いに行く前に、みんなで魔法の杖をつくりました。小さな子でも、のこぎりを持って、枝切りにチャレンジします。素敵なお手製の杖をもって、さあ、森の探検に出発!

  
 森の中ではさまざまなものに出会いました。大きなダンゴムシやミミズ、てんとう虫、蝶の幼虫、これってみんなコロボックルの友達だよね。おいしそうなキノコや木の実も見つけました。きっとコロボックルの好きな食べ物だよね。そんな会話が森のあちこちで聞こえてきました。出会ったもの全てが子どもたちにとっては、面白いもの、不思議なもの、コワいもの?だったようです。
 コロボックルの家も探してみました。土がこんもり盛りあがっているところ(本当はミミズさんのおうち)、木の切り株にあいた穴(本当はアリさんのおうち)・・など子どもたちは想像力を働かせ、一生懸命考えていました。そして、最後の最後にコロボックルの国へ通じるんじゃないか?という場所を発見!大きなクスの木のたもとに、枯れ枝がいっぱい積んであり、子どもがやっと入れるくらいの入り口が。どこに通じるのかな〜?木のトンネルを抜けてみると・・お父さんお母さんが笑顔で迎えてくれました。

  
 自然の中で過ごす森のようちえん。葉っぱの香りや土の匂いの中で駆け回る子どもたち。子どもの成長はもちろんですが、大人も一緒に過ごすことで気づきがあり、共に育ち合うことができる場です。この日は「アジサイの葉のかげに何かがいて、葉っぱをめくってみたらサッと逃げちゃった・・!」と話してくれる子どももいました。豊かな感性を感じました。
 これからも四季の移り変わりを感じながら、自然の中での体験を通して「自然大好き」な子どもたちを育てていきたいと思います。